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デジタルと銀塩で撮る青空

先週の日曜、伊丹空港に撮影に出かけてきました。ある場所でペンタで撮影している方を見かけ、これはもしや?と声をかけてみると、やはりK-7でした。実機を見るのは初めてで、ご好意に甘えてすこし触らせてもらいました。ファインダーがペンタックスSPのそれと似ていて、ざらっとした感じでピントの山がつかみやすく、見やすくて好印象でした。思ったよりずっとコンパクトにまとめられていて、自分の手にはすこし小さく感じましたが、マグネシウム合金による冷たさと塊感もあってなかなかいい感じでした。

・・・とそれはさておき。

先日から少しずつ検討に入っているデジタルへの移行ですが、個人的にどうしても譲れないのが青空の描写です。デジタルに移行してやめときゃよかった・・・とならないように、デジタルで撮る青空がどのくらいフィルムに近づけられるのか、少し検証してみました。

そんなことなら、フィルムで撮りつづければ?と言われそうですが、ばらけすぎた機材の整理をしたい(カメラバックがあまりに重すぎて肩が凝る。笑)し、そろそろデジタルならではのメリットも享受したく。

デジタルと銀塩で撮る青空_d0130493_0365949.jpg
PENTAX *istDS / DA16-45mm F4 ED
左上がjpeg撮って出しを縮小したものですが、ずいぶん黄色カブリしてます。ネットでいろいろ調べていると、このカメラは黄色カブリが強いようです。実際に右下の雲のトーンを測ってみると、(R,G,B)=(186,174,156)といった具合です。
(1)と(2)と(3)は、記憶とイメージに基づいてカラーバランスを修正し、レベル補正をかけたものです。それぞれ数時間おきに修正したものですが、その時々によって色調がかなりずれていることがわかります。

デジタルと銀塩で撮る青空_d0130493_037880.jpg
Canon EOS-1V HS / EF70-200mm F2.8L IS / Fujichrome RVP50
これは、上の写真と同じ時間帯にフィルムで撮影したカットです。これを見本として同じ色調になるように、カラーバランスをシャドウ、中間調、ハイライトでそれぞれ調整し、レベル補正をかけ、彩度を少し下げたのが下の写真です。

デジタルと銀塩で撮る青空_d0130493_0391122.jpg
調整すること10分。少しはフィルムの見本色に近づいたでしょうか。フィルムでそのときの空を押さえておき、それに近づくように調整することで、デジタルによる空の描写の問題はクリアできそうです。

このカラーバランスのシフト量をカメラに記憶しておいて、それで撮影するとすべてがフィルムの色調で撮れるのが理想ですが、現時点では恐らくまだそのレベルに達していないと思われます。どちらにしても、フィルムは中判で撮り続けるので、色の基準として活用していこうと思います。こんな方法で撮ってる(色調整をしている)というデジタル先輩諸氏のご意見がありましたら、ぜひ聞かせてください。

これで、いよいよK-7導入への地ならしは完了か!? 明日あたり、ビックカメラに見に行ってこようっと(笑)

by blue_skyways | 2009-07-05 01:12

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